【解説mini】GUCCIのモチーフはなぜハチなのか?
■なぜグッチのモチーフはハチなのか?
グッチを象徴とする動物は蛇や虎、蝶など様々ですがその中でも古くからグッチのアイテムにも登場しているのが蜂、通称”グッチビー“です。
古代ギリシャの時代から”幸運の象徴“、”縁起の良いもの”とされ、その特性から”勤勉・豊穣“の象徴としてもたびたび装飾などにも残されています。ヨーロッパでは”神の鳥“とも呼ばれており、花の蜜を集めてハチミツを作ることから”愛のシンボル“としてもカテゴライズされています。日本ではハチミツを蓄えることから”金運上昇“といったイメージがあるようです。
蜂は、マヤ人、ヒンズー教徒、エジプト人、古代ギリシャ人な、地球上のだいたいの文明の神話にたびたび姿を現しています。古代ギリシャのイオニアの都市エフェソス(現在のトルコにある)のコインや宝石には、蜂の描写が
たくさんあります。1枚目の写真は蜂の形をした金の装飾品です。
イギリス ロンドンの大英博物館にて現存しています。紀元前1700〜1600年頃のエーゲ文明のなかで作られたと言われています。
2枚目の写真は紀元前3世紀のギリシャに作られた蜂の指輪です。
こちらの指輪はアメリカ カリフォルニアのJ・ポール・ゲティ美術館に現存しています。
幸運の象徴として普段身に着けるアクセサリーやポーチ、財布に蜂というのは最適だったということですね。
参考:AD PRO